力をもらって、返したい。


ちょうど1年前、悲しい出来事があって
いったいこの現実を受けとめることができるんだろうか?と
恐怖にさいなまれていた自分が、
いつの間にかそれを受け入れようとしていることに気付く。


わたしが力をもらえたのは、清濁併せ呑むように生きてきた
母の存在があってこそという事実にもあらためて気づかされる。
新たな出逢いのよろこびも、そんな家族の生き方が導いてくれた。


その一方でわたしは、親や家族がいなかったり
支えをもらうことができない多くの人たちの現実に日々直面する。
わたしは家族を愛し、有り難さを感じる。
と同時に、家族主義には与しない生き方をしたいと願う。


そのことは矛盾しない。
もらった力は、同じ場所だけじゃなく、別の場所にも返すことができる。
何もないと思い込んできた自分にもできることがあって
それが力をくれた人たちへの恩返しなんだと、最近は思うようになった。