謝る覚悟


つい先日オフィシャルな場面で謝罪することがあった。
もともと他人が引き起こしたトラブルに巻き込まれる形で関わり始め
その後担当を引き継ぐことになってしまったので、
ずっと「何で他人の尻拭いを・・・」と中途半端に納得できずにきてしまった。


「謝る」という単純なことがとてもしんどい・・・と思い出した。
(これまでも仕事上のトラブルで何度か経験はしてるから)
「謝る」こと自体がしんどいのではなく、そこに至る過程を振り返り
結果を引き受ける覚悟を決めることがしんどいのだと気付いた。


「何でわたしが」と今さら憤慨してみたところで、
担当を引き継いだのは、結局わたし自身が了解したことだ。
考えてみれば、そのときは「自分なら何とかできる」という
思い上がりもあったかもしれないなあと思う。
仕事というのはやはりそんな甘いものではなかったという当たり前の現実。


どうするのが一番よかったのか・・・色々考えるが今となっては仕方ない。
何かを取れば、何かを捨てるしかなかったような気もするし
自分にとって重要なのは、覚悟を決めるというところから始めて、
これからどうするかという現実に向き合うということでしかない。


食品偽装などで企業の人が謝罪会見をしている場面を最近よく目にするが
あれは本当にきついことだと思う。
結果として背景を無視して批判だけをあおるマスメディアはきつい。
「やってない」とか「現場がやった」と認めない責任者がいるのも、
許されないことだけど心理的には理解できる。
それでも代表や責任者なら仕方ないが、いち担当者レベルとなれば
わたしと同じように「何で自分が・・・」と暗澹たる気持ちだと想像する。
でもだからこそ現実を認めなければ、そのつらさからは永遠に抜け出せない。


長くなってしまったが、これも自分自身で整理する過程なのでおゆるしを。。
このブログは匿名で書いているので、無責任に表現する危険性を孕んでいるが
それでもわたしは「リアルに起こったこと、考えたことを書く」と決めていて
なんとも面白くないブログになってしまう。
そのこともちょっと気にしつつ。


★本日のBGM:Circus(Britney Spears)