「キレる」シリーズ


近所の商店街を歩いていたら、チャリに乗ったオッチャンが
ベルを「チリンチリン」と鳴らしながらゆるゆると走ってきた。
商店街をチャリで走るのはまあ常識違反ではあるが
この辺りでは誰でもやっていることである。(だからいいとは言いませんが)
わたしはその事をまったく気にとめなかった。


その時。わたしの隣を歩いていたオシャレカップルが言った。


女「おっさんベル鳴らしすぎやねん、ハゲがっ!!!」
男「ほんまや〜マジうざいわっ!!!(笑)」


それはわりとデカい声で、キツイ言い方だった。
わたしは自分でも意外なほど衝撃を受けていた。その会話に。
キミたち。怒ってるの?おかしいの??いったいなんで!?


オシャレカップルが「怒っている」として、これは暴言を吐くほどの事態なのか。
(商店街をチャリで走るという行為に対して怒ってるわけでもなさそうやし)
オシャレカップルが「笑っている」として、一体何がおかしいというのだろうか。
(“オッチャンをバカにしてる”という表現なのか?でもなんで?)


わからん。ほんまにわからん。
わたしは「オヤジ」と抽象化して「男社会」への怒りを(&暴言も)吐くが
このような場面でオッチャンにぶつける感情は思いつかへんわ。


後になって、彼らのあれは「キレる」ということに近いのでは・・・と思った。
「キレる」という事を「突如怒り出す」というイメージでとらえていたが
例えばこれは怒る場面なのか笑う場面なのか、もしくはどーでもいい場面なのか
自分自身が認識する間もなく判断することもなく
どうしようもなく“いかがわしい”レベルで感情を露出してしまうことなのか。


「キレる」≒「どうしようもなくいかがわしい」。
要するに権力ふりかざすオヤジと正体一緒やん。結局オヤジの「再生産」;
相方に申し訳ないので、先日のブログの「キレる」表現を訂正したいと思う。


★本日のBGM:Nitro(Dick Dale)