妄想と現実。


昨夜うちの相方が酔っ払って帰ってきた。
酔っ払うにも理由があり、基本楽しそうなのでそれは全くかまわないのだが
彼は外見に似合わず気が短い上に、酔うとさらにケンカっぱやくなるのが
心配の種である。誰にでも・・・とゆーわけでなく、
たとえば「迷惑な人たち」に対してケンカっぱやいのである。


以前も病院の待合室で、チャラ男系カップルを怒鳴りつけた事があった。
通りゆく患者さんをクスクス笑い(ここまでは何とか我慢した)
その後彼らが携帯でしゃべりだした途端にキレて怒ってしまったらしいのだ。
(もちろんこれはシラフのとき)
周囲のオバチャンたちには「にいちゃんえらいわぁ!」とほめられた。
少し前までは、相方のような人たちがどこにでもいたのかもしれない。


「ボクは間違ったことをしてないよ」と彼は言う。(酔っ払いのくせに;;)
もっともだ、と思う。だけどなんでこんなに不安なんだろう?
間違ったことをしていない人が「バカをみる」現実をたくさん知っているから
なんだろうと思う。ニュースで報道される事件だけをとっても
注意しただけで暴力を受けたり、最悪殺されてしまったことを知っている。
これらの経験が「間違ってない」ことを認めようとする気持ちにブレーキをかける。


経験は人の内部に蓄積されて、時に自分自身さえも疎外してしまう。
わたしがたまに「強靭な肉体がほしい」と願うのは
大きな危険が伴うかもしれない<正しさ>を自分が貫く姿を妄想しているからだ。
そんな出来事に日々の生活でひんぱんに遭遇するからだ。
実際にはそれらに立ち向かうことができない自分自身と、
妄想が現実になってもそれが根本的な解決策でないことを分かっている。


しかしとにかく。酔っ払いケンカはやはり極力やめてほしいものである!!


★本日のBGM:School's Out(Aice Cooper)