やさしいことはつよいのよ。

ohanamatsuri



いつものように夜中近く帰宅していると、久しぶりの人から電話がかかってきた。
わたしより一回り年上の女性。仕事で知り合ってから時々電話する仲だ。いつも元気でパワフルな人なのに、なんだか声の感じが変だった。


急激な不況、この国のえげつない施策のために、来月会社を閉めることになった、
お金がなくなると、突然冷たくなり離れていく人たちがたくさんいた、
自分のことしか考えない人たちの本性をたくさん見た、という。
そんな中で長年の友人をガンで亡くした彼女は、急にわたしのことが心配になったらしく、「あんた忙しくしてるけど、身体は気をつけなあかん!検査だけは行かなあかんで!」と繰り返し強く言われた。


「わたしも病気になるかもしれへんわ〜」と彼女は笑った。
今度絶対飲みに行こう!こんな2人やから一升瓶持って道に寝転んでるかもな。
ツヨシくんちゃうけど、裸になって何が悪い!
ストレス抱えて生きていかなあかん社会でそれの何が悪いねん!!


わたしらは夜中に携帯でしゃべり、大笑いして、でも彼女は多分泣いていた。
つよくてやさしい人たちが、こんなに苦しい社会ってなんだ。


だから支えあって生きていく。泣きながらわらっていこう。


★本日のBGM:やさしいことはつよいのよ(東極楽寺の和尚さん)