わたし自身へのメッセージ・故郷にて


‐(前略)いま神聖なものと呼ばれ、内容ではなく、その表紙があがめたてまつられているいろいろな本の中で、偉人たちは道を指し示したり、道標やちょっとした指示を残したりはできる。でもそうした指示は誰もが見えるようにそこにあるんだし、過去にも常にそこにあったし、未来でも常にそこにあるはずだよ。太陽の下では、新しいものなんか何もないんだよ。すべての道はローマに通ずさ。
でも、君には他人にその道を提供することはできないんだ。ぼくには君の目を醒ますことはできない。君になら、君の目を醒ますことができるんだ。ぼくには君の傷を治せない。君になら君の傷を治せるんだ。


(そのメッセージを世間の人たちに受け入れさせないようにしているのは何なのでしょうね。)


‐未知なものへの怖れさ。未知なものとはそういうものさ。未知なものを怖れるからこそ、みんな走り回って、夢や幻想や戦争や平和や愛や憎しみやら、あらゆることを追っかけているのさ。みんな幻想なのさ。未知なものとはそういうものさ。
未知だということを受け入れれば、あとは順調な航海が待っているよ。何もかもが未知なんだ。そういうものだよ。そうじゃないかい?


ジョン・レノン PLAYBOYインタビュー)